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23日夜は「皆既食」、24 日昼は「ジャンヌ・ダルク」、 26日夜は「ベスト・オブ・ミュージカル」

またちゃんと感想を書けそうもないので、帰りの電車内で思い付くまま。
ネタバレあり。

「皆既食」11月23日夜 シアターコクーン

蜷川幸雄さん演出で、ヴェルレーヌが生瀬勝久さん、ランボーが岡田将生さん。

映画も観たことがないし、実は2人の詩も読んだことがない。この舞台化まで関係も知らなかった。

びっくりした。最初、呆気にとられて、それからずーっと吹き出しそうになるのを堪えながら観ていた(^_^;)

いや、生瀬さんはもちろん、初舞台だという岡田さんもそれこそ驚くくらいお上手で、上手いからこそ、何じゃ、これ? だったのである。

だって、2人は素晴らしい詩人なのかも知れないが、そんなことは全くと言っていいほど関係なくて、ひたすら二人の痴話喧嘩。ヴェルレーヌの奥様も交えての昼ドラ的な三角関係。

外見はまるっきり天使みたいな岡田さんランボー、中身は戯れにヴェルレーヌを破滅させにきた自覚のない悪魔だろ、あれは。

ヴェルレーヌはランボーと奥様のどちらにも未練たらたらで酔っ払うとDV男…なんせランボーを銃で撃っちゃいますからね、この人。(当たったのは手で済んだけど)

ネットで調べたら二人とも実際そうだったようなのでこれはこれで良いのかも知れないが、私のように詩人としての彼等の素晴らしさを知らない奴は、なんかもう内心ずーっと笑っていた。すみません。

でも、個人的には観た甲斐はあったと思う。
岡田さん、本当に綺麗。そして上手いと思った。で、もうひたすらダメダメな生瀬さんは生瀬さんで良かったし。

お芝居としての纏まりはわからないが、ラスト、ヴェルレーヌの手のひらにランボーがキスするシーンは、ロミオとジュリエットの「巡礼者のキス」が思い出されて素敵だった。


ありゃ、「秋の日のヰ"オロンのためいきの…」ってヴェルレーヌの詩なのか。知ってた…


「ジャンヌ・ダルク」11月24日昼 神奈川芸術劇場。

有村架純さん初舞台で主役の舞台の大楽。

堀北真希さん版は観ているが、今回はこの大楽だけ観た。
有村さんはホントに可憐で、彼女がいきなり現れたらそりゃ、ベッドフォード公、狼狽えるよなぁと思った。
戦いのシーンは大人数がわらわらと、どちらかというと泥臭く押し合う感じがあって、そこに不釣り合いな可憐なジャンヌ、と言うのが際立つような気がした。

東山さんのシャルル7世も、いやまあ、不甲斐ない、情けない。東山さん、お上手だと思った。

初演の時同様、個人的にはベッドフォード公が一番素敵。初演もおなじ山口馬木也さんだったかな。

それからケヴィン。尾上寛之さん。クルバン、青木健さん

要するに、何かに逆らっても誠実さを見せてくれた人が好き。単純。

カーテンコールは有村さんが一所懸命に話されていて、途中で悪役ラ・トレムイユ卿だった西岡徳馬さんがお父さんみたいに頭をぽんぽんしていた。
微笑ましかった。

「ベスト・オブ・ミュージカル」11月26日夜 東京オペラシティコンサートホール。


岡幸二郎さんのデビュー25周年 CDリリース記念コンサート。

指揮:竹本泰蔵さん、演奏:日本フィルハーモニー交響楽団という、CDと同じ状態でのコンサート。

冒頭でご本人が「ジャンジャン歌いますよ〜。あ、いえ、上品にいきたいと思います。」笑


アンコールのワン・デイ・モア含めて17曲。

岡さんの歌声を堪能した。

岡さんのお声、やっぱり好きだ〜。

遠かったのでオペラグラスも持参したが、歌が聞こえれば十分で結局ほとんど使わなかった。


今晩聞いた中では、個人的にはスターズが一番好きだった。歌い方とか雰囲気とかね。


他の曲は、とても好きなものと、岡さんのアレンジ版より別な方の歌い方のほうがより好みかなと思ったものと、いろいろだった。


例えば、「明日への階段」は井上さんのをウォークマンでしばしば聞いているのでやはり…笑

ゲストに、吉岡小鼓音さん(オペラ座の怪人から「ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ」)、和音美桜さん(エリザベートから「夜のボート」)、山崎育三郎さん(エリザベートから「闇が広がる」)、他に岡村さやかさん、吉川恭子さん、水野貴以さん、上野哲也さん、大木智貴さん、神田恭兵さんがコーラスで参加。

和音さん、育三郎さんのお声も好きなので嬉しかった。

育三郎さんが一番お話ししていて、「僕が3才の時から…ねぇ。」とか「小学生の時にアンジョルラスを見て…」(これを言ったのは、特別バージョンで岡さんがアンジョルラスで育三郎さんがマリウスやる時で、岡さん、頑張って若者やるぞ!と構えたところだったそうだ(^_^;))とか、本人どこまで自覚してるのか読めない笑顔で岡さんをいじめていた 笑
ご本人曰く、憧れの尊敬する先輩、と言うことを言いたかったらしい。
それで、岡さん「たくさんおごっておいて良かった!」とおっしゃると、育三郎さん、「最初におごって頂いたのは"しなのじ"で…」

育三郎さん…笑


それはともかく、マリウスな育三郎さんもいらっしゃるのだし、ワン・デイ・モアを歌って下さらないかなぁ、と思っていたら、アンコールでまさに歌って下さるのがわかって、キャー!と内心思った。

岡さんから歌い出して、あ、バルジャンなんだ、と思った。
もちろんマリウスは育三郎さん、コゼットは吉岡さんで、エポニーヌは和音さん。
そこまでは期待通りだったのだが、

「嵐の日まで〜」と高らかに岡さんが歌い出し、アンジョルラス!そりゃそうだよね。

でも「明日は革命、蕾のうちに…」
って、岡さん、ジャベールも歌いますか 笑


一部、バルジャンとジャベールは連続するので、そこまでいくと、なんかちょっと笑ってしまった。

さすが、岡さん、である 笑

終演後、CD購入者さん達は並んでサインしてもらっていた。


この際だから歌って下さった曲も書こう。


序曲:マイ・フェア・レディ
ア・ニュー・ライフ:ジキル&ハイド
愛せぬならば:美女と野獣
ブイ・ドイ:ミス・サイゴン
僕の願い:ノートルダムの鐘
ユール・ネバー・ウォーク・アローン:回転木馬
ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ:オペラ座の怪人
ミュージック・オブ・ザ・ナイト:オペラ座の怪人
明日への階段:ルドルフ・ザ・ラスト・キス

ディス・イズ・ザ・モーメント:ジキル&ハイド
君の歌を聴けるまで:ラブ・ネバー・ダイズ
夜のボート:エリザベート
闇が広がる:エリザベート
夢やぶれて:レ・ミゼラブル
スターズ:レ・ミゼラブル
アンセム:チェス

ワン・デイ・モア


以上

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