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はるヲうるひと( ネタバレあり)

4月6日夜観劇。 ちからわざ第12回公演 下北沢 ザ・スズナリ


作:佐藤二朗
演出:堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)

キャスト:
真柴哲雄:大高洋夫
真柴得太:佐藤二朗
真柴いぶき:韓英恵

桜井峯:兎本有紀
柘植純子:今藤洋子
村松りり:笹野鈴々音
近藤さつみ:野口かおる

ユウ:太田善也(散歩道楽)


良かった。

多分に暴力的でえげつなくて酷い話だけれど、最後には強さも明るさも希望も感じられた。

佐藤さん、こんなお話書くんだ。

大高さんがご出演なので取ったチケットだが、Twitterで大高さんが鬼畜だと言う情報をつい目にしてしまっていた(オリジナルのお芝居は、通常、極力情報を入れないようにして観るのだが、油断した…)し、舞台セットを見てタイトルもタイトルなので設定は何となく察した。


大高さん、その気になると確かに殺し屋の目をしている。そのくせ内面は愛に飢えた哀しい人で、そう言うのもお似合いだった。
兄弟の中で自分だけが愛情の結果として生まれた子ではない、と言うことに傷ついてああなってしまったのだが、それは誤解で、だからと言って彼が愛の結晶ってやつだった訳ではなく、三人兄弟全員虚偽の子だった、と言うのは彼にとってどうなのだろう?

ずっとその秘密を抱えてきた佐藤さん演じる弟君は、それでも父親には愛されていたと思えたからあそこまで何とか頑張れたのかな。そしてお兄ちゃんから離れなかったのかな。
いや、まあ、生活力はあんまりなさそうだからそれもあったのかも知れないが…

佐藤さんがご自分でおっしゃった通り、佐藤さんも大高さんも他ではなかなか目にしないキャラで新鮮っちゃ新鮮だったが、お二人ともしっくりはまって演じてらっしゃるのでさして意外な気はしなかったと言うのが正直なところである。

他の皆様も、佐藤さんがカーテンコールでおっしゃった通り、それぞれ魅力的な役者さん達だった。

それぞれに強さを感じる女性達。あんな弱っちい野口さんは珍しかったが、最後は強いしね。

で、とんちんかんなくせにちゃっかりした薬屋の店員さん 笑

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