« 「たいせつなきみ」(ネタバレあり) | トップページ | 「二都物語」( ネタバレあり) »

「今ひとたびの修羅」( ネタバレあり)

4月5日夜(初日)、27日昼観劇    シス・カンパニー公演  新国立劇場 中劇場

原作:尾崎士郎「人生劇場」より
脚本:宮本研
演出:いのうえひでのり


キャスト:
飛車角:堤 真一
おとよ:宮沢りえ
宮川:岡本健一
青成瓢吉:小出恵介
お袖:小池栄子
黒馬先生:浅野和之
吉良常:風間杜夫

横井:鈴木浩介
照代:村川絵梨
寺兼:逆木圭一郎
丈徳:村木仁
デカ虎:インディ高橋
熊:礒野慎吾
夏村:前堂友昭
熊木:山森大輔

その他

初日は10列で観て、とにかく堤さんの殺陣!(最初と最後しかないんだけど)
カッコいい〜! と見とれた。

ただ、お話には若干引っ掛かった。
男性陣は、任侠側(主役側、敵役側含めて)もお坊ちゃん方の方も、役者さん達皆様良かったし、バカさ加減も含めてすんなり観られたのだが、女性、と言うより、おとよさんだな、正直、苦笑した。
いや、宮沢りえさんも小池栄子さんもお美しく素敵だったのだが、おとよさんの台詞を聞いていて、まあ、こういう女性もいるのだろうが、今、なぜこういう女性の話を選ぶか、シス・カンパニー?と思ってしまったのだな。


お話の主筋は、戦争に向かう国、変えようとする知識階級の若者達、時代に関わりなく彼らの矜持を守って生きようとする侠客達、そういう混沌の中でまだ定まらないお坊ちゃんな瓢吉さんがどう進んでいくか、と言うような、これはこれで今に合っている気がするので、そういう点では納得するのだが、お芝居の中心に恋愛があるような印象で、そう思うと、今時こういう女性をどう観ろと?と苦笑してしまったのである。

お袖さんも古風な耐える女性なのだが、彼女の生き方はストイックで任侠に通じる気がして比較的違和感はなかった。

役者さん達は良かったし、雪の中を1人歩くおとよさんの後ろ姿は綺麗だったし、かなりベタな歌の入り方も良かったのだが、お話に対する引っ掛かりは残ってしまった。

しかし、2回目。
最前列センターブロック。

印象、変わった。

2回目で自分にも心構えのようなものがあったこともあろうし、お芝居自体も回を重ねて進化しているせいもあろう。

間近で役者さん達の表情やちょっとした仕草、小さな呟きのようなものまで観ていると、思いっきりお芝居の世界、彼らの気持ちに引っ張り込まれてしまい、呆然と見とれて観ていた気がする。

とても楽しめた。観られて良かった!と思った。

大体、あの位置で、相手を斬り上げ刀をすいっと差し上げる堤さん見たら、それだけで大方満足してしまいますよ、私は(笑)

飛車角さん、意外と甘いし潔いようでそうでもないんだけど、でもそういうところも魅力的。堤さんだからか?(笑)

ストイックなのはむしろ宮川さん。岡本健一さん、なんか渋くてむしろ不思議なくらい。


風間さんには見とれた。カッコいいよねえ、吉良常さん。
飄々とした黒馬先生も素敵。黒田節の踊りはマイムが上手すぎ(笑)

はっきりしない飄吉さんもはっきりしすぎの横井さんも好き。

小池栄子さんのお袖さんは、本当に"いい女" 。 お綺麗だった。

おとよさんへの苦笑は2回目も正直消えなかった。
でも、本人にもどうしようもない、と言う感じは何となくはわかったような気がしたかもしれない。ってどっちだ、自分(^_^;)

演じてらっしゃるりえさんは素敵だった。


思い返して改めて、キレイな舞台だった、と思う。

|

« 「たいせつなきみ」(ネタバレあり) | トップページ | 「二都物語」( ネタバレあり) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「今ひとたびの修羅」( ネタバレあり):

« 「たいせつなきみ」(ネタバレあり) | トップページ | 「二都物語」( ネタバレあり) »